窮屈 in Japan

かなり前に書き始めたまま放置されていた記事を見つけたので、
せっかくなので書き終えたいと思います。


年末に一時帰国した時のこと。
8年ぶりくらいに、お互い二児のママとなって再会した
お友達とご飯を食べに行くことになりました。

おそば屋さんの奥のスペースをふすまで仕切って個室に
してくださったので、そこでおそばを食べていたのですが、
古民家の雰囲気にキッズが興奮して、Halが脱走してうろちょろ
していると、他のお客さんに、私ではなくHalに向かって
「ご飯食べてるんだから、ちょっと静かにしてよ」みたいなこと言われました。


母親である私に言うのならわかる。
Halにも「ご飯食べるとこでは静かにしようね」って教えてくれる
のなら、ありがたい。
でも、そんな言い方ってすごく嫌ですよね。
静かにできるんなら苦労しないし。
しかも、高級レストランじゃなくて、近所の気軽なおそば屋さんで。

それを言ってきたのが、自分の子供(もう大人くらい)と
一緒のおばさん。自分だって子育てしたはずの方からのお言葉に、
すごく凹みました。

その後、お店にいた別のお客さん、一人のおじいさんが
声をかけてくださいました。
「子供は元気なのが仕事なんだからね、お母さんは大変だけどがんばってね」
おじいさんに感謝しつつも、凹んだ気持ちは払拭できませんでした。


また、大雪の日にやむを得ない事情で外出したのですが、
帰りの電車が止まって立ち往生。
満員電車の中、異常事態に戸惑うHalを抱っこする
おじいちゃんを助けてくれる人はいませんでした。




中国で暮らし初め、親になってから、日本に帰国するたびに感じるのが、
(日本というか主に東京・埼玉エリアの話ですが。)
子連れの肩身の狭さ。


お出かけして、トイレにオムツ替えシートがあったり、
授乳室があったりするのはとても素敵なのですが、
逆に考えると、子連れはそこにいてください、
所定の場所以外で乳を与えないでください、と言われてる
気がしてしまいます。

ベビーカーと荷物を持って階段を降りようとする時も
助けてくれる人はすごく少ない。

電車に乗っていても、子供がグズっていたら嫌な顔をされるし、
ものすごく気を使ってしまって。

子供を2人連れていると、外食や電車での移動が遠い存在になりました。
うちの実家は車もないし、電車に乗らないとどこにも行けない。


ずっと日本にいたら、子供がいるんだからしょうがない、って思ってたかもしれません。



でも、上海に帰ってくると、空港の入国審査には並ばなくていいし、
ご飯を食べに行ったら服務員がキャーキャー言いながら子供と遊んでくれるし、
もし手が空いていたら、親が食べてる間Soraを抱っこしててくれるし。
バスに乗る時も誰かが手伝ってくれるし、電車に乗れば、
赤ちゃんの顔を覗き込んで、ニコニコしてくれる。
中国語で赤ちゃんは宝宝。みんなの宝なんです。


靴下はかせろ、とか色々うるさくて嫌だけど、
それも赤ちゃんを大切に思ってくれてるからこそのおせっかい。
うるさいけど、温かいです。

だから、子連れでもどんどん外出しよう、という気持ちになります。
ちょっと高めのレストランだって、気軽に利用できます。


日本に帰ると、お散歩や児童館以外の外出は、
ちょっと気が重いです。
子供に笑いかけてくれる人が少なくて、
迷惑なだけの存在になってしまったような気持ちになります。



私は自分の祖国が大好きです。
安全だし、食べ物はおいしいし、水道水飲んでも大丈夫だし、
サービスは丁寧だし、街もきれいだし、道に痰吐く人もほとんどいないし、
毎日PM2.5の数値をチェックしなくてもいいし。


でも帰国の度にすごい違和感。
中国に慣れてしまったからなんでしょうか。


こんなことを考えていた頃、よしもとばななさんのエッセイを読んでいたら、
まさに同じ話題を取り上げていました。
日本はどうしちゃったんだ?って。
子供を産んで育てることの楽しさと辛さを天秤にかけて、
辛さの方が重いんだったら、子供は欲しくないと思う人もいるだろう、
というようなことが書かれていて、本当にその通りだな〜と思いました。


日本は、中国に比べて産休制度などは充実してるし、
保育園もなかなか入れないとしても一応色々あります。
でも、いくら制度があっても、実際に生活していく上で
周りの人々からの暖かいまなざしがなければ
子育ては辛いだけのことになってしまうかもしれません。


それぞれの家族、土地、職場の事情があるから、
一概には比べられないし、
中国がよくて日本が悪いという話でもない。


ただ、私は上海で子育てしていて、もちろん大変なこともあるし、
食の安全とか気になることもたくさんあるけど、
それでも気楽でいられることがとてもありがたいです。


未来の日本を支えていくであろう子供たちが大きくなったときに
自分たちの子供をここで育てたい、と思えるような社会になって
いるでしょうか。そうだといいなと祈るばかりです。

By Kyoko

  前の記事へ ←←← « «

  次の記事へ →→→ » »



8 Comments

  1. 同感。
    首都圏だからかな、私も東京に紗和と遊びに行った時に
    すごく感じたな。

    東京の地下鉄とか電車ってやたらと階段が
    多かったのだけど、道もわからないからベビーカーで
    えんやこらしてもだーれもかまってくれないものね。

    かたや、今回日本から上海に戻った空港では
    荷物チェックの長蛇の列に並んでいたら
    いかついおじさんが私たちだけノーチェックで通してくれたり。

    一昨日も定番の靴下履かせろと
    おじさんから注意されたよ(笑)
    おじさんからなんて日本じゃあり得ないよね。
    「この子は寒そうだ!」なんて Tara
    しかもそのおじさん、自分が先にエレベーターを降りて
    振り返って
    「あぁあぁ、ごめん。先に降りちゃって。」だって。
    二度びっくり。

    上海に戻って悲観的になってたけど
    きょんしーちゃんのこのブログを読んで
    すごくすごく上海の人たちに励まされてることを再認識して
    気分がアップしたよ Bikkuri Bikkuri
    ありがとー Heart2 Heart2 Heart2

  2. >みなさん
    そういう私も、東京に住んでた若い頃は、
    老人には席をゆずったり階段で荷物持ったりしてましたが、
    子供もそんなに好きじゃなかったし、
    大変そうなお母さんがいても知らんぷりでした… Shikushiku

    上海では、おじさんもものすごく関心を持ってくれますよね。
    うちの近所のおじいちゃんも、二人の子育てをしている私を見て、
    「彼女はすごい、一人で二人の面倒みてるんだぞ」って
    いつも賞賛してくれて(笑)、色々手伝ってくれます。

    日本だったら誰もすごいって言ってくれないから、
    ちょっとしたことだけど嬉しいですよね〜〜 Heart2

    どの場所にも一長一短ありますが、
    せっかく上海にいるんだから、悲観的にならず
    楽しみましょうよ〜〜!ファイト Kya

  3. わかる、わかるーって思いながら読みました。
    長崎は車社会なので子連れで公共の交通機関を利用することは少ないから
    よくわからないのですが、
    外食や買い物の時、子どもがちょっと大きい声を出しただけで
    周りから冷たい目線・・・

    うちも来月一時帰国ですが、イヤな部分はうまく切り抜けて
    子どもたちに日本でしかできないことをたくさん体験させたいと思います。

  4. >seicoさん
    長崎でもそうなんですね…。
    首都圏や大都市以外ではもっと暖かいのかと期待してたんですけど…。

    でも日本の夏は中国では味わえない楽しいことがたくさんですもんね!
    ゆうきくんとゆみちゃんもたくさん楽しんで、seicoさんは
    ちょっとゆっくりしてきてください〜〜〜 Heart2

  5. むーみんあい

    はじめまして!最近日本に帰国して、あまりにも同感~と思う部分が多かったので思わずコメントを。

    中国は、施設は整っていないかわりに、そこらじゅうの人が助けてくれるし、道を歩いているだけで皆子どもに声をかけたりニコニコしてくれるから、孤独感がないんですよね。

    日本は、子連れ=悪 と敵視されているような気分になって、外に出る気がなくなります。妊婦さんや子連れの方に席を譲る姿もめったに見ません。
    特に東京・・・

    でも、地方都市に旅行に行ったときは割と周囲が優しかったので、都心部限定の現象なんでしょうか?

    そうであることを願います。。

  6. >むーみんあいさん
    コメントとご共感ありがとうございます Niko

    私も以前祖父が住んでいた山奥では、とても優しくしていただきましたが、
    地方でも都市部はやはり同じでした…
    都心では皆忙しすぎて、自分のことで頭がいっぱい
    なのかもしれません。

    私たちの世代がもっとおばさんになったとき、
    若いママを助けてあげられるといいですね〜!

  7. さっきーな

    なるほど~~とじっくり読ませてもらいました Heart1 私は逆に、自分が子供の頃海外に居ただけで、母親になってからはずーっと日本なので、日本の子供の対するそういう目線、言動に疑問を抱くことなく生活していたよ~
    海外に居るとほんと祖国の良いところ、悪いところ、客観的に色んなことを感じるよね。子供もある一定の歳になると色々感じるようになるね Bikkuri
    そっかぁ、中国で子育てすること=日本で子育てするより大変 と思っていたけれど、一概にそうとも言えない部分もあるんだね。

    男の子2人育児、きついことも多いけど、お互い頑張ろうね Frog Grin

  8. >さっきーなさん
    日本は冷たい視線が多いですよーーー。

    中国でも、上海はすごく便利で日本人が生活しやすい場所なので、
    他の都市はもっと大変だと思います。
    でもどこにいても大変なこと、楽しいこと、どちらもありますよね。

    私は逆に、日本の幼稚園とかは規定の大きさのバッグを用意したり
    名前つけもちゃんとやらなくちゃいけなかったりするみたいなので、
    そういうのは無理ーーーって思ってしまいます。

    頑張りましょうね!!

コメントを投稿する

.

Frog SmileFrog GrinFrog BlushFrog ShockFrog QuietFrog AngryFrog HappyFrog MusicNikoKyaChuHearteyeA-PachikuriPeroGa-nShikushikuNamidaTaraOrooroPunpunSleepBikkuriHeart1Heart2KissOnpuOnpu2KirakiraCrownGreen AppleRed AppleBeanBlue CandyPink CandyDuck1Green KinokoRed KinokoBlue KinokoRed Kinoko2Butterfly1Butterfly2HomeHeartBroken HeartRoseDead RoseTulipCuctusShirtSocksMoonStarStar2SunCloudyRainWindThunderUmbrellaFanSnowmanRainbowPeaceYesNoAirplaneCarBusTaxiTrainYachtHeliIslandAnnounceBeerCakeCake1LolipopPrinSoftStrawberryCherryPotMilkUdonCoffeePizzaBowlPlateForkMailMail2PostHasamiHandCellPhoneCameraFilmTVClockMezamashiLampSearchComputerConsolePresentSoccerCloverPumpkinTreeBombHammerKnifeHandcuffsPillKusuriToiletPoopCigaretteBunnyCatCat 2ChickChickenChicken 2CowCow 2DogDog 2DuckGoatHippoKoalaLionMonkeyMonkey 2MousePandaPigPig 2SheepSheep 2ReindeerSnailTigerTurtleSmileBig SmileGrinLaughFrownBig FrownWinkKissRazzReally AngryConfusedNeutralThinkingCoolNerdTalk to the HandBeat UpPainIn LoveDroolEek!TrembleQuestionStruggleSweatStopJumpYawnSleepyWorshipWaitingClownCowboyCyclopsDevilDoctorMusicPartyPirateGhostSkeletonZombie KillerFemaleMaleBy HiroshiBy KyokoHalSoraSekaiDon