骨と星
昨年の春には元気そうな様子だったのに、
夏に帰省した際に、急激にやせてしまっていて、
周りを心配させていた義父(のお父さん)。
病院には絶対に行かない、という意志を貫いていたのですが、
2月末に、自力で立ち上がることができなくなったため、
ついに入院することになりました。
検査の結果は、末期の膵臓癌。
もともと3月末にお祖母さんの一周忌で帰省する予定だったのですが、
予定を早めて、入院の翌週にお見舞いに行くことにしていました。
二日後に埼玉行きを控えた3月5日の朝。
その日はの遠足の日だったので、
早起きしてお弁当を作っていたところに義母からの電話。
「5時40分に亡くなりました。」69歳でした。
入院時には、余命は3ヶ月、もしかすると1ヶ月、と聞いていただけに
早すぎる訃報に驚き、悲しみました。
翌日に埼玉へ。子供達がいるとなにかと大変なので、
まずはのみかけつけ、私たちは
の実家で待機。
実家同士が同じ県内だとこういう時に助かります。
昨年のお祖母さんのお葬式から一年たたないうちに、
同じ会場でお通夜と告別式。
昨年、が大興奮で走り回っていた悪夢が蘇ります。
しかも今年はも動き回るようになっています…
でも、この一年間で少し成長したようで、
少しだけ大人しく座っていることができました。
そして、お家におじいちゃんがいないことに気づいていて、
おじいちゃんに何かあったということがわかっていました。
今回はの両親も来ていたので、
お通夜の後半には、は別室で一緒にアンパンマンを見たりして
過ごしました。子供達の面倒を見てもらえて本当に助かりました…。
遺体のお顔を見たら、おじいちゃんだとわかった。
もう一緒に遊べないんだよ、おじいちゃんは天国に行って、
お星様になって、はるくんのことを見ててくれるよ。と
言うと、彼なりに理解をしたようでした。
翌日も「おじいちゃん、天国に行って、お星様になった」と
自分から言っていました。
告別式も無事に参列して、火葬場へ。
悲しい時でも、いとこのお兄ちゃんお姉ちゃんと遊ぶのは
やっぱり楽しい。子どもたちの笑顔にみんな少し元気をもらいました。
お骨を拾ったあと、が急に
「おじいちゃん骨になっちゃった」と言い出したので、
私たちが思っているよりも状況をよく理解しているんだなと
ビックリ&感心しました。
昭和の父、という感じで口数も少ない人でしたが、
妊娠中も産後もいつも気遣ってくれ、
孫たちのことをとてもかわいがってくれました。
最後にと会ってもらいたかった…それが本当に残念です。
そして、二人が大きくなったときに、おじいちゃんと遊んだ記憶が
ほとんどなくなってしまうであろうことが悲しいです。
でも、あんなに病院を嫌がっていたので、
これ以上病院ですごすのが嫌だったんだろうな、と思います。
病院食もおいしくないし、義母の作ったものがいい、と言っていたそうです。
好きなものを食べて、好きなだけタバコを吸って、
お酒をのんで、自宅で過ごしたかったのでしょう…
入院の前日まではお酒もタバコものんでいたそうなので、
とてもお義父さんらしいなと思いました。
は沖縄に帰ってきてからも、おじいちゃんの写真を見て、
「おじいちゃん、骨になっちゃった。
お星様になったの」とおじいちゃんのことを話しています。
はまだちょっと小さすぎて、あまりよくわかってないのかな。
人生でもう2回目のお葬式でした。
おじいちゃんの血を受け継いだ二人が元気に大きくなれるように
と力を合わせて頑張って行きたいと思います。
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