Archive for May 13th, 2017

妖怪世界

お化け屋敷とかホラー映画とか、怖いのは嫌いです。
妖怪やお化けが苦手です。

と、ずっと思っていました。



でも、実は私、妖怪大好きでした…!

ある日気づいてしまったんです。
大好きな手塚治虫作品。京極夏彦もの。

めっちゃ妖怪出てくるじゃん。


あれ?怖いから嫌いなはずなのに。





で、考えてみました。
お化け屋敷とかホラーものは、人を驚かせて
ショックを与えて怖がらせる、
いわゆる「心臓に悪い」系が多いから嫌いなのかも。

妖怪は別に驚かせるわけじゃなくて、
ただ別世界にいざなってくれるだけなんです。

昔から日本にいる妖怪も、イタズラくらいはするかもしれないけど、
別に脅かそうとかしてるわけじゃなくて、
ただそこにいるのを、人間が勝手に怖がっているだけ。

怖く演出してるのは、いつだって人間でした。
妖怪自体が怖いわけじゃない。


そう気づくと、やっぱり妖怪って面白い。
妖怪を、異形、異世界のシンボルだと捉えると、
手塚作品は妖怪的な要素満載のキャラで溢れていることに気づきます。
アトム、ブラックジャック、ピノ子、どろろ、きりひと、バンパイヤ、サファイア。
ヒョウタンツギも??
ま、どろろは、まんま妖怪ですが。

そう考えると、ハリーポッターも同じ。

この世界とは別の世界がどこかにあるんだという夢。希望。
目に見えることが全てじゃないということ。


そういう考えやお話、物語に惹きつけられるのは、
自分と、自分が属しているものから脱出したいという願望があるからかな。
今の生活には満足してるけど、それでも魔女になりたいという夢を捨てた訳ではありません。
空想から物語を紡げるのは、きっと人間の特権ですよね。


学生の頃から読み続けている手塚治虫のマンガにはものすごく影響されています。
他のマンガも好きだけど、手塚作品は別格。
図書館にマンガが置いてあるってすごくないですか?
手塚作品のみ、文学として扱われていますよね。
アメリカの図書館にはアメコミとかないと思うよ。



昨年、実家に置いてあったマンガを母が送ってくれて、がっつり
読み返してみました。

全部面白いけど、私のおすすめは「空気の底」という短編集です。
この世の不条理ややるせなさみたいのが詰まってて、
大人になって読み返してみると、私の少女時代どんだけ暗かったんだ、って
思っちゃいました。



最近、手塚作品がタダで読めるアプリのCMを見ました。
マンガは紙で読む派だし、神様の作品がタダなんて!?と思ったけど、
これを機に若い世代にももっともっと読まれるようになったら嬉しいな、と
思います。みなさんもぜひぜひ読んでみてください。

妖怪の本家、鬼太郎はあまり読んだことないのですが、
好きな人は、魅力を教えてくださいOnpu

By Kyoko