Archive for July 23rd, 2017

同じ時代に生きる

図書館で、とても久しぶりに「よ」の棚まで行きつきました。
読んでみたい本がたくさんありすぎて、いつもは「ま」あたり、
下手すると「お」までしか行けないのです。


たまたまふっと振り返ったら、そこに「よ」。
ものすごく久しぶりに、よしもとばななさんの本を手に取ることができました。
ご無沙汰している間に、読んだことない本が何冊も出ていたんだな、と
思いながら「サーカスナイト」を手に取りました。



とてもいい本でした。
遠いバリの自然に思いを馳せたかと思うと、
いきなり「1Q84」とかマツコデラックスとかが出てきたりするのも
楽しかった。


この本を読んでしみじみ感じたのは、
好きな作家さんと同じ時代を生きているのが嬉しいということ。


高校生のときに「キッチン」を読んで以来、ずっと
読み続けてきたばななさん。
時には、私にはあまり響かない作品もありましたが、
いつも不思議な安らぎもらっていました。

20年のあいだにばななさんも出産され、子育て中。
私も親になりました。

母親になったばななさんの紡ぐお話を、
母親となった読者の私が受け取る。
「サーカスナイト」は色々な母親が出てくるだけに、
そのことにすごくジーンとしてしまいました。


偉大な作家は過去にもたくさんいて、一生かかっても
読みきれない素晴らしい作品が溢れています。
でも、すでに亡くなっている方には新しい話は書けないし、
自分と同じ時間の流れに生きていない。
成長や変化ができるのは、生きて作品を生み出し続ける人だけ。


村上春樹さんも大好きで、同じ時代にいて嬉しいけど、
かなり年上の男の人なので、ばななさんと同じような気持ちにはならない。
ハリーポッターも大好きだけど、受け取るものの種類が違う。

最近好きになった小川洋子さん。
どんな方なのか知らなすぎるので、これから読み続けられたら、
同じように感じる日がくるのかな。


そう思うと、よしもとばななさんはやっぱり私にとって
とても特別な作家さんで、一冊の本を超えたこんな体験をさせてもらえることに
感謝したいと思いました。
いつも静かな感動をありがとうございます。

By Kyoko